いきなり試験所は無謀でした

いきなり試験所は無謀でした

18歳になるとすぐ普通自動車免許を取り、すぐに新車を購入してもらいオーナードライバーになりましたが、クルマは維持が大変でした。それでわずか1年で新車を手放し、そのお金で買ったのが原付バイクでした。言うまでもなく原付は普通免許でも乗れましたからバイクのための教習は受けていません。
バイクが家に届いたときは、クルマが納車されたときほどの感動はありませんでしたが、走り出したときの爽快感はクルマよりもバイクの方が大きく、またメカとしての楽しさみたいなものもバイクの方がクルマより上でした。

 

原付バイクには1年程度乗りましたが、乗ってみると排気量の小ささはいかんともしがたく、道路では最も弱い存在であることも身に染みました。弱いということはそれだけ危険に晒されやすいことになります。しかしバイク自体はどんどん面白くなりましたので、もっと排気量の大きい中型に乗りたくなりました。すると自動二輪免許が必要になります。

 

そこで私は勇躍試験所に出向き、実技試験を受けたのですが、結果は10メートルも走らせてもらえず不合格でした。原付に1年乗っていても、いきなり400ccのバイクを操ることは到底出来ませんでした。これでは何度受けても受かるわけが無いと思い、近くの教習所に入りました。すると教習に使うバイクは中型でありながら125ccでした。これなら原付と大して違いませんでしたから、私は最短コースで実技が免除され、試験所では学科のみ受けて晴れて中型自動二輪の免許を手にしたのでした。